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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
「戦争が終わったら、政治的駆け引き‥
表の世界には関わりたく無いです」
「それは私も同感ですよ‥
私は今のままで良い、例えこの独国から出れなくとも」
「・・・盟主・・・」
私にだって、どうしようも出来ない事はある‥
どうにかしようと、もがいてはいるが一向に進まず。
「まだ技術力が足りないんでしょうか‥
星詠みに関しては、ある程度の目処は立ちましたが、それを実現させるだけの技術力は今の世の中にはありません」
「目処‥‥何時の間に??」
「ルークが奔走している間にです‥
一番の問題は遺物の制御法、こちらは全くの手付かず、手掛かりすら無い有り様」
「ですが盟主がお眠りになられている間、遺物は制御されていた」
「・・・手掛かりは何処にあるんでしょうね・・・」
秘匿された技術、遺物の制御法‥
それを知るには、もう少し時間が掛かる。
「今のところは此処まで、時間は嫌なほどあるんですから気長に待ちますよ私は‥」
「そうですか‥
自分なりに少しは調べたいとは思っています、戦争が終わってから」
「好きになさいルーク、貴方の行動を止める気はありません」
長い命、それをどう使うかはルークの自由‥
私は束縛する気など一切無い。
「久しぶりに星を見て来ます、今後の為に‥」
「・・・はい・・・」