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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
「やはり居城に缶詰めと思うと、息が詰まります」
そろそろ居城から外に出る理由も無くなる、星を導く、この理由で出ていたのだから。
「また私はこうして、居城で暇つぶしを見付けて気を紛らわすんですかね?」
大戦前のように無階級を誘い責め、こうして星を眺め‥‥ただそれだけの日々‥
外に、自由を満喫したせいで、居城が豪華な牢獄に見えてしまう。
何時ものように屋根の上に寝転がり、ただ星をこれから先を詠む‥
あまり良い星回りは無い、どの国も戦争という爪跡に苦しむ。
それは大国アメリカやロシアも同じ‥
いや大国だからこそ、苦しい事に陥る、そう星には表れているハッキリと。
「独国も酷いものです、分裂そう出ますか‥
殆ど人種差別ですねこんな事は、全く人間は馬鹿らしい」
人など1種類、何故それを気付かないのか?
昔からある事だが、この溝だけは決して埋まらない。
「アドルフのアーリア人至上主義も同じ‥
まあ私が言える事ではありません」
白人種を好み餌にする私は、ある意味は同じ‥
ただ私の躰に馴染む、選ぶ理由などこんなものなのだが、周りは間違い無く勘違いしている。
そんな、つまらない事を徒然考えていたら・・
「・・・・・っ!!」