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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
「無くなる事は無いでしょうね戦争は‥
遥か昔から人間とは争う生き物、争わなければ気が済まない動物」
「流石に良く分かっておるな‥
行こうコンラート、後の事はヒムラーとゲッペルスに任せてある‥
これが‥‥私の最後だ」
「・・・・・・」
アドルフに連れられ、奥の私室に通された‥
地下シェルターだけありシンプルな部屋、目立つのはナチ党の鉤十字の旗くらいか。
「急に飛び出して来たので、正装で無くてすみませんアドルフ」
軍人で正装は軍服‥
だが今の私はCross selsの黒服姿、それに瞳もそのまま。
「構わんよ‥
元来コンラートを縛り付ける事は出来なかった、"もう1人の私"が最後に私に教えて逝った、君が何者なのかを‥」
「そうですか教えたんですね、私は一向に気にしません」
「君は君だ、周りが何と言おうがコンラート‥‥これも偽名だったな、君自身は何をしたい?
君の本当の意志は何処にある??
本当に裏で暗躍する事を望んでいるのか?」
「・・・私???」
裏で暗躍するのは私の遊び、星の手助けをするのは私の責務‥
だがそこに私の本当の意志はあったのだろうか?
「君は何時も静観を決め込むが、飛び込みたいと思った事は無いのかね?」
「・・・昔は・・・
昔はそんな気持ちもあった、だが封印され長い年月を過ごす内に、そんな感情は忘れていった」