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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
「飛び込む事も良い事だ、そして私とエヴァのように変則的でも培った愛情‥
楽しかったよエヴァと共に過ごす時間は、何より私を癒やし無限の愛情を注いでくれる‥‥今も‥‥」
「・・・・・
私には忘れてしまった感情なんでしょう‥
両親の愛情は覚えていても、色恋の愛情は分からない、分かってしまえば私は私で無くなる」
「何故だ?
人だれしも愛情を求める、悪魔のような言われ方をされている私でも、愛情を求めエヴァを見付けた‥
君にも愛情を求める権利がある、忘れたのならば思い出せば良い」
「・・・・・」
何故アドルフは最後だと言うのに、私にこんな事を言うのだろうか?
忘れてしまった愛情という感情、愛情を持って女性に接すれば、餌を食らう時に私が辛い思いをする。
だから、だからこそ私は愛情という感情を自ら封じ込めた‥
二度と女性に惹かれないと。
「私からの最後のアドバイスだ、君に欠けているものは人を愛する心‥
すぐとは言わん、時間を掛けて考え思い出してくれ、私は君にそう望む」
「考えては‥‥みます‥‥
どうなるか分かりませんが」
「それで良い‥
生きとし生けるもの全てに愛情という感情はある、人間に限らす動物でも虫にでも、君が何者でもある筈だ愛情が‥」
「そう‥‥なんですかね??
・・・愛情・・・」