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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時



「私が出来るのは此処まで‥
最大の快楽と苦しまない死を2人に、それしか出来ない私が少々口惜しい」


「それが君の心だ、それを忘れなければ何時かは巡り会う‥
そして感謝する、君との時間は楽しく有意義だった、さよならだコンラート」


「さよならアドルフ‥
次に生まれ変わる人生は、平凡で普通な事を願っていますよ」


別れの言葉を口にし、私は2人の私室を後にして、ヒムラーとゲッペルスが待つ大広間に戻って来た。



「コンラート指導者は?」


「・・・そっとしてあげて下さい、最後くらい2人きりで、それがアドルフの望み・・・」


「最後の最後で女を抱くのか?」


私は沢山空いている椅子の1つに、ダラリと座った。



「知っていましたかゲッペルス?
アドルフは若い頃の戦争、最前線で毒ガス攻撃に当たり、それ以降は男性的に勃起不全だった事に‥」


「性的不全指導者が‥」


「コンラートは知っていた」


「ごくまれに私が手を貸していました‥
それでも3時間が限界、そしてエヴァを向かい入れてから、アドルフが私に頼んだのは数える程度‥
ほぼ何も無かったんですよエヴァとは、最後くらい抱いても誰も文句を言えないほどには」


「「・・・・・」」


2人は知らされていなかった、人に言える話でも無い。



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