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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第5章 ルークの面倒とミュンヘンの夜
娼館を出た私は更に下街へ、この辺りまで来ると戦争の爪痕がはっきり分かる。
そして物質不足や、住む家を無くした一般人達も・・・
そんな中で私が探すのは、金の為に身を売ろうと街に立って誘う女性達‥
その中でも私好みの女性‥そう、快楽と血を得る為、私は街を虚ろい歩く・・・
どれくらい歩いただろうか?
中心地からかなり離れた場所‥
そんな郊外に近い町外れで、私は1人の女性を見付けた。
「あら、お金持ちそうなお兄さん、私を買ってくれるの?」
「・・・
悪くは‥ないですね‥
良いですよ、私を満足させてくれるのであれば‥‥」
「くすっ、言ってくれるわ‥
じゃぁこっち‥‥」
女性は私の腕を引くが、私は少し考え立ち止まる‥
無いとは思うが、万が一という事もある‥所謂美人局・・
「・・家より路地裏のような外が良いですね‥
その方が興奮する」
「くすくす‥
凄くエッチなお兄さんね、路地裏ならこっちが良いわ、誰も来ないもの」
「それで構いません」
女性に連れて来られたのは、瓦礫の処理もまだ終えていない、空爆後のビルの隙間。
月明かりも多少見え、場所柄危険が伴うから誰も来ない‥
確かにセックスには打って付けの場所。