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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
それでも噴水の縁に腰掛け、青空を見ているのは気分が良い‥
私といえば夜空、何時も夜空ばかりを見上げていた。
「・・・
前はこうして青空を見上げていた?
何でしょう、この曖昧な記憶は??」
1000年も生きていれば忘れてしまう事もあろうが、それにしてもこれは不自然なほどに曖昧。
青空を見上げた事は覚えているが、そこに何があったのかは欠如し、私自身全く記憶に無い。
「幾ら何でも変です‥
私はそこまで記憶力が無い訳ではない、人よりは記憶力は良い筈だというのに、もしかしたら遺跡と遺物が?」
考えられるのは遺跡と遺物この2つ‥
本部遺跡こそが、私に制限を掛けているのではないか?
あくまで仮定だが一番可能性は高い、だがそれを調べる方法となると、数はそう多くは無い。
「・・・
ルークと一緒に、書庫にでも籠もりましょうかね?」
今のところ、それしか手は無く、嫌では無いが私はルークと仲良く書庫に籠もる事になってしまった。
「・・・・・・・」
前は封印された後の新しい書物ばかりを読んでいたが、今回は逆に古い書物ばかりを探し詠み耽る。
ルークは驚き顔だが、私はそれを軽く無視する事に決めた。