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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
「・・前盟主・・
という事は・・・」
「父の手記です‥
私の前は父で一度盟主は絶えました、知っていますよね数百年の間、盟主の座は空白だったと?」
「はい知っています、盟主がお目覚めになるまでの間、"空座の期間"は自分の調べている事の1つですので‥」
前盟主から今の盟主までの空白を"空座の期間"と本部遺跡では言う‥
賢人が力を奮っていた期間、そう自分が調べている一番の重要ポイント。
目的は違うかも知れないが、盟主もそこに行き着いた、流石に前盟主の手記までは知らなかったが。
「私が欲しい手掛かりはありませんでした‥
もしかしたら、ルークには手掛かりになるのかも知れません‥
当時の賢人とのやり取りも、少しながら書かれていますので、覚えますかルーン文字?」
「・・・盟主は何をお探しなのですか?」
「・・なんて言ったら良いんでしょう・・
私が探しているのは私自身、当時の私が何を見、何を考え行動していたか‥
抜けているんですよ記憶が、それは私自身が消したのか、遺跡と遺物が消したのか、それを知りたい」
「記憶が‥‥無い‥‥」
「断片的ですが、特に感情面の記憶が曖昧で、何をしたくて行動したのかすら思い出せない部分がある‥
少しおかしいとは思いませんかルーク??」