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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-

それは仮定の話であり、事実は誰も知らない‥
神が稀少種を作った、これの確率もまた捨て切れない、どれが真実なのやら。
『次期様、これから宴の方に足をお運びに?』
幻影は目の前で繰り広げられる‥
これは成人過ぎの私と、稀少種でもまだ若い方だった者の会話。
『・・宴ですか・・
・・構いません、丁度渇いてと思っていたところ』
『では一緒に行きましょう』
私と眷族は大階段では無く、その横を通り過ぎ、城の端近くにある地下の階段を下りて行く。
「通れますかね?」
「瓦礫は多いですが、通路は繋がっているものと判断します盟主」
幻影は簡単に歩くが、こちらはそうはいかない‥
大きな瓦礫を避けつつ、2人が下って行った地下への階段まで辿り着いた。
「・・・・・
大丈夫のようです、回りは少々朽ちてはいますが、地下はそのままの可能性は高い‥
この地下も遺跡の石で出来ている筈、秘密を漏らさないように‥」
「秘密ですか?
享楽の宴と関係が??」
「ルークは言葉の意味合いで、何の事か気付いていると思っていましたが‥
享楽‥‥即ち本部遺跡の儀式の間と同じ事、ただしやり方に問題があった」
「・・・あっ・・・」

