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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-
「一般の稀少種の寿命が300年と言いましたが、私が封印されたのは600年以上生きてからの話‥
それまでは私も普通の稀少種です、十分に根拠になりませんか?」
「その時点で倍は生きてるのでしたら、盟主のお考えが正解」
「もう少し早くこの結論に辿り着いていたら、私は1人でも稀少種を助ける事が出来たんでしょうか‥
‥‥いえ、無理だったでしょう‥‥一度覚えた享楽を手放す事など出来はしない、どの道同じ事だった‥‥としか言えません」
ずっと繰り広げられる享楽の宴‥
犯し食らい捨てる‥
この部屋が静かだった事は無く、何時も誰かが享楽に耽り女性の悲鳴が止まる事は無かった。
「・・ハールマン・・
あなたも殺人鬼の筈、これを見て人を殺したいと思いますか?
・・・血肉を食い千切ってまで・・・」
「・・・オレは・・オカスコロス・・だが食ってナイ・・食い物じゃナイ・・」
「ですが此処では人間は食べ物、血を食らい満足を得る‥
やって見ますか?」
「オレは・・人間ダ!!
人間は食わん!!」
「やれやれ‥‥
ギリギリで人間の倫理があったようですね‥
この幻影は罪、そしてハールマンあなたがやった事も罪、そして私はあなたを殺し食べ物に出来るんですよ‥
あなたより私の方が罪深い‥‥と、言いたいですが生憎と私は男性は好みません、ですから此処で一晩耐えて見せなさい、もし耐えられれば私があなたを飼ってあげます」