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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-
「盟主!?」
「今宵一晩これを見続け精神状態が正常ならば、多少躾は必要ですが良い飼い犬になりそう‥‥そう考えませんかルーク?」
「飼い犬‥‥という事は、躾るのは自分‥‥」
「そういう感は良いですね‥
丁度良い飼い犬なる‥‥これから必要になると思います、外に内に‥」
「・・・そのつもりでハールマンを・・・
分かりました、朝見て使えそうであれば連れ帰ります盟主」
「後はあなた次第ですハールマン‥
もし狂っていると判断したら、私が直接手を掛け、この壁の向こうの仲間にしてあげましょう」
「オレは・・食わない・・・」
「その思いで頑張って下さい」
もう一度ハールマンの鎖を確認し、私とルークはハールマンを地下に置いて階段を登る。
「耐えられますか、あの男?」
「恐らく問題ないと私は思っていますよ‥
仮眷族にせずに身体能力はルーク並ですからね、捨てるには勿体ない逸材、調整すれば暗殺者に適任であり、もし何かあっても足は付かない」
「そこまで考えます‥」
「何事も布石は肝心‥
これから賢人の入れ替わりの時期です、漸く時が来たのに手駒は1つでも多いに越した事はない」
此処で手掛かりが掴め無かったら、賢人に直接手を出すつもり‥
生きていても、死んでいても構いはしない、私は残る記憶を探るだけ。