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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-



階段を登り1階に戻って来たが、さて次は何処へ行くべきか??



「・・・
探ると考えると、大広間か応接間、それに先代盟主達の居室‥
娯楽や生活圏は関係無いと思います」


「盟主の居室とかは?」


「それも関係無いかと思います、この城の私の居室で、でさしたる事は無かったのが理由です」


手短にあった木の棒を拾い、埃と土がつもる床に大ざっぱだが当時の城の内部の詳細を書く。



「この1階部分には大したものは無いです‥
大広間は2階のこの部分、そして応接間は大広間の手前、居室は3階の奥‥
問題は行けるかどうかの方でしょう、地下のあの部分以外は普通の作りです、崩れ落ちている可能性もあります」


「・・こうして見るだけでも、かなり崩れていて外が見えるほど‥
ですが天井があるという事は、2階部分はある‥‥3階は自分ではまだ」


「わざわざ危険を冒すつもりはありません、崩れると判断したら引きます良いですね、深追いはしないルーク?」


「承知しました盟主‥
その前に一休みしませんか?
車にお茶と茶菓子くらいは入れて来ています」


「呑気ですね‥
まあ焦っても‥‥ですか、ルークの言う通り一旦外に出て休みましょう」


ハールマンを置き去りにした事で、若干の余裕も出た事だし休憩を挟むのも良いかも知れない。


私も一度頭の中を整理したいと思っていた‥
そしてルークの方はなおさらだろう。



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