この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-
階段を登り1階に戻って来たが、さて次は何処へ行くべきか??
「・・・
探ると考えると、大広間か応接間、それに先代盟主達の居室‥
娯楽や生活圏は関係無いと思います」
「盟主の居室とかは?」
「それも関係無いかと思います、この城の私の居室で、でさしたる事は無かったのが理由です」
手短にあった木の棒を拾い、埃と土がつもる床に大ざっぱだが当時の城の内部の詳細を書く。
「この1階部分には大したものは無いです‥
大広間は2階のこの部分、そして応接間は大広間の手前、居室は3階の奥‥
問題は行けるかどうかの方でしょう、地下のあの部分以外は普通の作りです、崩れ落ちている可能性もあります」
「・・こうして見るだけでも、かなり崩れていて外が見えるほど‥
ですが天井があるという事は、2階部分はある‥‥3階は自分ではまだ」
「わざわざ危険を冒すつもりはありません、崩れると判断したら引きます良いですね、深追いはしないルーク?」
「承知しました盟主‥
その前に一休みしませんか?
車にお茶と茶菓子くらいは入れて来ています」
「呑気ですね‥
まあ焦っても‥‥ですか、ルークの言う通り一旦外に出て休みましょう」
ハールマンを置き去りにした事で、若干の余裕も出た事だし休憩を挟むのも良いかも知れない。
私も一度頭の中を整理したいと思っていた‥
そしてルークの方はなおさらだろう。