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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-



「ルーク、一度落ち着いて話を整理しませんか?」


「あ、はい‥
すみません‥‥」


此処でやっとルークは動きを止め、自分の分のコーヒーを持って、私と向かい側の草村に座った。



「・・先ずは、街部分は全く関係無いのは分かりましたね?」


「本当に何も教えていない、そう見ました」


「それで合っていると思います、城地下の会話じゃありませんが、私でも何故人間を住まわせていたのか理解していません、理由があるのなら某の役割があったと思いますが、それすらも無かった」


「だから街部分は除外」


「ええ、調べても大した事は出ないでしょう‥
そして城地下墓地は、何かを隠すには最適でしょうが、1つずつ開いて確認しますか?」


「あれは‥‥
必要でしたらやりますが、出来たら遠慮したいです」


コーヒーを両手で持ち、がっくりとうなだれるルーク‥
探すとしても、生きたままの姿の棺を荒らすのは気が引けるもの。


それは隠す方も同じと、私は判断する‥
だからこそ、一番確率が高い父の棺だけ開いて見た‥‥何も無かったが。


「1階部分はほぼ通路、そして地下は見た通り‥
ずっと話を聞いていれば、何か掴めるかも知れません‥‥あれに絶え切れればの前提になりますけど‥」


「・・無理です・・」


ルークで普通の感覚‥
あれに耐えられるのはそうは居ない、という理由で地下は却下。



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