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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-
「最後に‥‥
母の言葉‥‥あれは私が探している方に関係はあるでしょうが、ルークが探している方に関係がある会話は無かったです‥
現状は何も探れていないのと同じ、残りの場所で手掛かりがあれば良いんですけど、大地の記憶であって、私が見たいものが確実に見れるとは限らないのが痛いところ」
「盟主、大地の記憶はどんな記憶でも映し出すのでは無いんですか??」
「思いや衝撃が強い事柄‥
私の血ですから、私に近い事柄‥
自然に傷が付いたような事柄‥
優先度で言えば、これらが現れるんです、後は本当に気紛れで読めません」
強い衝撃ほど大地は鮮明に記憶する、大地に傷というのは私が知る限り一度も無く、私が人間を襲ってしまった幻影は、私の血と大地に与えた衝撃が大きかった為。
城地下は衝撃というより、日常的にあんな事をしていた為に、簡単に引っ張り出せたに過ぎない。
「という事はこれから先‥」
「何が出るかは完全に読めませんが、何となく出て来そうな出来事は予想出来ます‥
私がこの城で怒りを露わにしたのは、あれ一度きりですので‥」
「怒り?
盟主が??」
「何故そこで驚くんですルーク、私でも怒るという言葉はあります‥
全てに於いて冷静では無いでしょう・・・」
「それは‥‥まあ‥‥」
「確信的に怒る時はあるのは認めますがね‥
本気の怒り‥‥最近はルークの一件が最後です」