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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『分かっていた事だが、こうも早いとは‥
このままでは生き残るのは私達のみ』
『いいえ‥
残るのは、あなたとラシードの2人よ、私はもう高齢期が始まってしまってるわ‥
稀少種の私では生き残るのは無理なの‥‥分かって‥‥』
『お前まで居なくなってしまったら、私はどうしたら良いのだ?
長きの間一緒だった伴侶を失ってまで、生き残らなければならないのか??』
『そうよ‥
盟主が居なくなるのは駄目、世界のバランスが狂ってしまう‥
あなたは遺物を上手く扱えます、そしてラシード‥‥あの子に全てを託さないといけないのね、一番辛い役回りなのに‥』
『それしか無いのか‥
そしてラシードに全てを託すのが私の役割だと、お前が居なければ私1人では‥‥』
稀少種の衰退を危惧した母と父の会話‥
だが初めから私に全てを託すという選択、それは何故?
母が亡くなってから数百年、父は1人で盟主をやったというのに、この時点でこんな話をしていたとは。
『・・その為の賢人、20の賢人はあなたを支えラシードを支えます‥
だから‥‥ラシードが本当の盟主になるその時まで、あなたがラシードを支えてあげて』