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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『それがお前の望みなのか?』
『そう‥
私の‥‥全ての稀少種の望み、永遠なる盟主は稀少種の理想の姿‥
ただ1つの心配は、あの子の心よ、心は強くとも欠けてしまった心は戻らなかった、限り無く天使の性質が低いラシード、悪魔にはならなかったけど人に心を開かない‥‥どう言っても戻る事は無かったのが心配』
『彼女がラシードの心を持って逝ってしまった‥
そしてラシードは、なかなかこの地に戻ろうとはしない、世界を放浪し世界の表も裏も知り更に頑なになってしまった心‥
時までに取り戻せるだろうか‥‥』
永遠なる盟主‥
時まで‥
これはルークが調べている事に関係がある、永遠という事は初めから遺物に封印する事が前提ではなかったのだろうか?
2人の話を聞き考えるほど、そう思えてならない‥
それに欠けた心は彼女が持って逝った?
それはミアが、私の心を持って逝ったと捉えていいのだろうか??
『・・こればかりは分からないの・・
遺物も何も見せてくれない、誰もラシードの先だけは分からない‥
何故あの子の星だけ隠されてしまったのかも、私には分からないの‥
全ては遺物の意思、遺物がラシードを選んだのだから』
『そうだな、産まれたその時から遺物はラシードを主と選んだ‥
そこに盟主ども言えども手を出す事は出来ない‥‥辛い事だが』
遺物の意思?
産まれた時から遺物が反応したのは知っているが、遺物が私を主と選んだ。