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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
まるで今までの盟主は、遺物の主では無いような言い方‥
遺物を扱えるのは盟主のみ、それなのにその盟主が遺物に対して分からないと言う。
そして永遠なる盟主が理想の姿とは、盟主は1人で良い‥‥代替わりなど必要ない、そんな言い分そんな解釈。
『私が居なくなっても、時が満ちるまでにはまだ時間は沢山あるわ‥
その間に欠片を見付けられないかしらね?』
『難しいのでは?
今のラシードに欠片は見えない、ある事すら分からないだろう‥
それに時があるようで無いもの、約束の時までラシードがこの地に戻らなければ、欠片はずっとそのまま‥
ラシードはどうなるのか‥‥私達を恨むかも知れない永遠に‥』
『それが必要だとしたら、私達はそれを受け入れるしか無いの‥
あの子の為に悪者になっても、私達は‥‥いえ、あなたがやるしか無いのです』
『全ては‥‥ラシードと世界の為‥
遺物の意思の通りに儀式を進める、近くなったら古の封印を解こう、ラシードが成長している間、賢人が遺物を制御出来るよう‥
私とお前の約束』
『・・ええ・・』
少し辛そうに父に寄り添う母‥
母は父に託した、古から封印されているという、遺物を制御する術を‥‥私達が知りたい部分を託し逝った。