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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『だとしたら何故運命を受け入れない!?
滅ぶなら滅んでしまえば良いでしょう、もう稀少種の時代は終わった、それに何故気付かない!!』
『Cross selsは滅ぶ事は無いだろう、その性質上更に発展すると私は考えている‥
これが私が出した答えであり、賢人達もそれに同意した、賢人よラシードを連れて行くが良い』
『父さんっ!あなたという人は‥‥
見損ないましたよ、そこまで稀少種にしがみ付くなど思ってもいなかった‥
賢人っ!私を捕まえる事が出来るなら捕まえて見ればいい、私は全力で抵抗させて貰うっっ!!』
この時の私は、賢人であろうとも戦う気満々‥
賢人とて人間、私の身体能力であれば余裕で勝てる‥‥そう思ったが故の行動。
だが結果は違った・・
『申し訳ありません次期様』
『我々にはこうするしかありませぬ』
『・・・っ!?』
それは賢人達が持っていた10本の縄、それを一斉に私に向かって繰り出し‥‥私は縄の縛りによって身動きが取れない状態にされた。
今考えると、縄に仕込みが入っていたのだろう‥‥父の手によって。
『・・・くっっ!!』
『賢人達と共に‥‥
それが私の最後の願い、ラシードよ大人しく言う事を聞いて欲しい‥
もうこれしか道は無いのだ』
父が私の前まで歩き、私の首筋に触れ力を使うのが分かった。
『賢人共‥‥私を捕まえた事後悔するが‥‥‥いい‥‥‥』
使われた力によって私は気を失う、勿論私の記憶は此処までしか無い。