この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『しかし盟主、本部遺跡内でラシード様の目に触れさせないようにするのは、かなり難しいかと思われます』
『では本部遺跡で無ければ良い‥
ロシア‥‥中央施設、それも誰にも知れぬよう中央のトップが隠す、これでどうか?』
『それならば‥‥
中身を知らせずに渡し、中央施設内の奥深くに厳重管理をすれば、ラシード様でもなかなか気付きません』
「「っっ!!」」
秘密は遠い中央施設、それもトップだけが知る秘密となれば、私の耳に入らないのも通り‥
今の本部遺跡と中央施設は別機関に近く、本部遺跡が指示を与えるが、それをどう実行するかは中央施設の自由。
完全に裏をかかれた父と賢人共の知恵、私の性格を知り尽くしている父故に出来た計画だとは。
『確実にラシードが目覚めるまでCross selsを持たせるよう‥
目覚めた後はラシードに‥‥生かすも殺すもラシードの意思、私は殺しはしないそう思っている』
『我々もそれを願います‥
そして盟主、永遠の別れの言葉を‥‥20の賢人全てから‥‥
後を継ぐ者は既に決まっております、明日からあの者達が盟主に尽くすでしょう』
『そなた達の決断と犠牲は無駄にはせぬ、その内に私もお前達と同じ場所、先に逝って待っていて欲しい‥
なに束の間の話だ』