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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-



『その‥‥私はラシードとしか呼んだ事が無いから‥‥』


「誰なんです?
私をそう呼ぶ者は、もうこの世には存在しない筈」


視界が悪くて相手がはっきりと見えない‥
声からして女性だと認識は出来る、だがどう考えても私をラシードと呼ぶ事に不自然さを与えて来る。



『・・・忘れても当然なほど時が経ってしまっているもの、それに私は1000年も前に死んだ人間、ラシードに忘れられて当たり前よね‥
私はずっと此処でラシードを待っていたの、金と銀の盟主様の力を借りて、どうしてもラシードに伝えたい事と返したい事があったから』


女性が私の方に歩いて来る‥
その姿を見て私は驚きを隠せない、それは‥‥私の一番辛い記憶‥‥ミアの姿だった。



「・・・まさか・・・」


『死んで魂となってしまった私‥
未練だけを残してさ迷っていたら、金と銀の盟主様が私を見付けてくれた‥
そして‥‥一度だけ、だった一度だけ、ラシードの前に姿を現せる力をくれたの、私を思いを叶えてくれた‥‥1000年待ったけど‥‥』


「では本物の‥‥‥ミア‥‥‥」


『そう‥‥会いたかった、ラシード!!』



「っっ!!」


ミアが私の胸の中に飛び込んで来る!
そして‥‥触れらる、私は今ミアに触れぬくもりも感じられる!?


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