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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『あるわ‥
正確には私の事で、ラシードは心の欠片を封じ込めてしまった‥
だから私が欠片を解放してあげる、あの頃のラシードの心を返してあげられるのは私だけ』
「ミアがどうやって??」
『・・知っていた?
私は初めてラシードに逢った時から、ラシードに恋していたって‥
子供の頃からずっと、ラシードに会えると思うだけで心が暖かくてドキドキして‥
ラシードは‥‥あまり考えていなかったようだけど??』
「私??
どうだったでしょうか‥‥ミアと合って居た時は、心穏やかに安らぐと記憶というか感情があったとは思いますが‥‥」
『それが恋の始まりだと気付いて?
ラシードも同じ事を思っていてくれた、少しでも私の事を見ていてくれた‥
私はそれだけでも嬉しい、だってラシードが私に心寄せていてくれていたって事でしょう?』
「それは‥‥
そうかも知れません、ミア以外にこんな感情を持った事は無いと思います」
心穏やかに安らぎ、時々抱き締めてぬくもりを感じて‥
あの頃の私は確かにミアに安らぎを感じていた。
これが恋と変換されるのか?
そこまでの感覚は、今の私では分からない。
『今こうして私を抱き締めてどう思うラシード』
「そうですね‥‥やはり心安らぐと思います、ぬくもりが心地良い」