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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
「遺物と私の無意識の行動、これが事実だったんですね‥
私は此処に不自然に曖昧な記憶の謎を求めて来ていました、まさかミアがその答えを持っていたとは‥‥本当にミアには敵いません」
『そうだったの‥
ラシードも気付いていた、銀の盟主様が言っていた事を‥
じゃあ私は、欠片を取り戻させてあげるだけ』
「取り戻しても、すぐどうこうとはなれないと思います‥
あまりにも失っている期間が長過ぎたんです、考える時間は必要‥‥そう私は思う」
『それで良いんじゃないかな?
取り戻して思い出してくれれば、何時かは本当に理解出来る日が来る、本当に愛し守りたい存在が現れる‥
幻の私では無く、ラシードを本気で愛してくれる女性が現れる筈よ』
「さあ‥‥
それまでは約束出来そうにありません、1000年もさ迷ってパートナーを見付けられない私ですから、可能性は高くない」
『それも大丈夫、銀の盟主様が必ず居るって言っていたもの、そう星が応えたって‥
星は自分の事だけは教えてくれないけど、ラシードの星は自分が分かるから、自分が見ているんだって私に教えてくれた』
「父が‥‥‥そうですか‥
星詠みは自分の星だけは詠めません、だから父が見ていたのだと思います‥
何時か‥‥それがミアだったら良かったのに‥‥‥壊した私が言うべきでは無い事ですね、辛い思いをしたのはミアも同じだというのに‥」