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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第26章 稀少種の運命-金銀盟主-
『・・辛くないよ・・
今こうしてラシードが居てくれるから‥
だから辛くない、私はたださ迷っていただけで、辛かったのはラシードの方』
「ミアを巻き込んでしまったのは私です‥
ミアとの話で全て読めました、全て仕組まれていた‥‥遺物に‥‥
そして唯一遺物が関与出来なかったのが、魂となったミア、それに父と母は遺物の目を逃れる為に力を与えたんです‥‥遺物の意思に反する為、ミアを利用した」
『・・・薄々は知っていたの、晩年の銀の盟主様がしきりに私に謝っていたから‥
それでも死んだ私がラシードと会えるチャンスをくれた事に感謝してる、どうしてももう一度話をしたかった‥‥話して泣かないでって言ってあげたかった、それが私がさ迷った全て‥』
「‥‥ミアは‥‥」
まだ余韻に火照るミアの躰をしっかり抱き締める‥
私も思う、パートナーがミアだったら、どれだけ良かったかと。
「心強い女性は私は好きですよ‥
挫けないミアの強い心、そんなミアだったからこそ私はミアに惹かれたと思います‥
人間は誘惑に弱い、それは私が1000年見て体験して来た事、ですがミアは違う‥‥誰よりも心強い」
『私は‥‥ラシードの為と必死だっただけ、私のせいで傷付いたラシードを守りたかっただけなの‥
強いというより、私の一方的な思いに囚われて、ずっとさ迷ってたに過ぎないのよ』
「それでも嬉しいですよ私は‥
もう一度ミアに逢えて良かったと、心から思います」