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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-

こちら側から介入しにくい場所、それが中央施設‥
宗教色豊かな本部遺跡とは違い、中央は完全な裏組織裏社会。
世界中に支部があり世界中に力を持つ、本部遺跡とは別の意味で‥
人身売買・密輸・闇取引・暗殺
主にマフィア系と言われる事が中央の主力、だから今のCross sels(クロスシールズ)は世界規模の闇組織とも呼ばれて、他のシンジケートからも恐れられる存在。
「冷戦なんてやってるから需要があるんだ」
戦争は終わったが、互いに牽制し合う静かな戦争は無くならない‥
特にアメリカとロシアのにらみ合いは、世界中に影響を及ぼし、代理戦争という自国以外で戦争を繰り返しているのが世界情勢。
自分的には馬鹿な話と思うが、大国に取れば世界の主導権争いなんだ、どっちも簡単に引かないだろう‥
それにCross sels中央も、少なからず加担しているのもまた事実。
「・・面倒な世の中・・」
本部遺跡に居ると外の世界が面倒に感じる、此処独国もまだ少なからず戦争の影響下のまま‥
動きにくいのはひとしお。
「・・・だけど・・・」
手に入れたい書物、もし自分が中央施設に潜入したらどうなる?
盟主から頂いた力と、簡単には老いない躰、人並み以上の身体能力、自分が一番適任ではないか??
そうは考えるが、賢人である以上、盟主の命以外で簡単には居城を開けられないのが自分の立場。

