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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「頼みです、嫌であれば断って構いません‥
理由は、どれぐらいの長さになるか分からないので‥‥数日か数ヶ月か数年か、私でも感覚が掴めない‥
私も私自身から試した事が無いんですから」
「いったい何をなさるおつもりですか盟主?」
「・・・遺物の内部に入り、遺物を完全に私の支配下に置きます‥
此処から始めなければ何も始まらない、何時までも私の方が遺物に振り回されるのは癪に触りますからね」
そう‥‥此処から始めなければ、私は何処にも進めず‥
何をやろうと遺物からのセーブが掛かっては、これからやる事が全て無駄になってしまう。
そうならない為にも遺物との同調は必要な事、支配下に置いてから次の駒を進めれば良い。
「危険では無いでしょうか?」
「廃城で見た通り、封印法は失われている、この可能性が一番高い‥
ですが確定話でも無いんで、私が遺物と同調している間、賢人共の牽制とルークあなた自身が他の賢人に同意しない事、これが私の頼み‥
遺物回りを守るのはハールマンで充分、良い番犬をしてくれます」
「・・畏まりました、全ては盟主の為に・・」
「命では無く頼みと言いましたよルーク、そして私が遺物に同調している間、どの賢人が遺物を制御しようとするか、その見極めも頼みます」
「はい必ず見付けます盟主」
ルークは私を裏切らない、だからこそ頼める、他の賢人は怪しく唯一ルークだけが私の味方。