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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
今の所、移動は馬車移動だが、その内に車がなんて言われ兼ねない雰囲気。
そして‥‥外に出てから、ご主人様は少し変わったと思う‥
何が‥と明確には答えられないが、穏やかになった?
自分に対しても、普通に話をしてくれる。
「ルークも行きますか、工場視察に??」
「差し支えなければ‥」
「問題ありませんよ‥
ルークは実年齢より大人びて見えますしね」
人に言わせれば、自分は16~17才程度に見えるらしい‥
今までは、比較出来る子供が居なかったので、全く気付いていなかった。
「では馬車を繋いで来ます」
「ええ‥‥」
すっかりと新聞を読むのが、毎朝の日課になってしまったご主人様‥
『意外に有意義です‥
怪しさ半分なれど、最先端の事は載っていますので‥‥』
あの方は眠っていた数百年を、一気に取り戻そうとしている‥
自分的にはそう思う。
(・・・
盟主という座に居ながら、何処までも先を見据え・・・)
自分なんかでは、到底真似出来ない‥
見る物・聞く事、何でも吸収してしまう、あの方の類い希なる素質。
見た目とは裏腹に、高い知能と力、そして的確な判断力‥
自分は何1つ、あの方に追い付く事が出来ない。