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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2



拠点となっている屋敷を出て、先ずは図書館へ‥
自分もとは言われたが、馬車で待機している方を選んだ。



「よしよし‥‥」


次の移動まで時間があるので、馬を馬車から離し、柵の中で放牧させている。


自分は柵の近くで、時間まで少しのゴロ寝‥
こんな‥外で青空を見ながら、ゴロ寝するのは初めてに近い。



(・・・
気持ち良い・・・)


産まれた時から本部遺跡内で育った自分は、こういう体験をした試しが無い。


自分の両親は‥つまり親が賢人であるが故に、本部遺跡から出る事も無く、2人は殆ど居城か地下遺跡に居る。


当然自分も同じで、初めて外に出たのは1年くらい前の話‥
驚いた‥外の世界に、自分の全然知らない世界に‥‥


一度出てからは、時々外に用事が出来、本部遺跡から出る事が多くなったが、こうして長期で外に出たのは初めて。



(・・普通・・の生活・・・)


盟主の従者という立場は変わらないが、あの中より自由で気楽‥
そんな事を思う自分が居たのも、今回初めて知った。



(もしかして、盟主は気づいておられたのだろうか?)


あの時、盟主は自分も一緒と言った‥
しかも、ご自分お1人なら簡単に抜け出せたのに、わざわざ自分を担いで連れて‥‥


自分は外に出たかったのだろうか?


そして盟主もやはり‥
だから自分を道ずれにした??


あくまで自分の考えだが・・・



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