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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
遺物遺物と言われているが、本当の遺物の姿を知るのは歴代盟主のみ‥
最深部にある巨大で光る大岩のような物が遺物本体であり、その淡い光が消える事は無い、昔もこれから先も。
その遺物の回りは巨大空間‥
床にも壁にも天井にも古語は隙間無く彫られており、この空間も合わせて遺物と呼ぶ。
「感傷に浸っていても何も始まりません、
気分的には嫌ですが‥‥」
此処は私が数百年封印された場所‥
普通に見るだけの同調であれば、この真上の遺物の間で十分であり、目覚めてから私は此処に来る事は一度として無かった。
「一対一の争い‥‥どうなりますかね?」
着ているローブを全て脱ぎ捨て、私は遺物本体に直接触れる‥
あの時は急な事で遺物の意思に負けたが、全てを知った今回は遺物に負ける気は無い、必ずや遺物を制して私の意のままに、これが私の目的。
「・・・受け入れなさい私を・・・
昔のように1つに、白と黒・善と悪の世界へと・・・」
私の力と言葉に遺物はより一層輝きが増す、そして私は遺物本体に侵入する、今度は私自身の意思であの白と黒の世界に飛び込んだ!