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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-



「変わりませんね‥
白と黒・善と悪・聖と邪の世界、ですが今回は騙されませんよ遺物?
あなたの核たる部分へ、幻では無く本当のあなたへ導きなさい‥
でなければ私はこの場を破壊するのみ、本気だと気付いている筈、私に破壊されるか私に従うか決めるが良い遺物よ」


最悪私の命と引き換えに、遺物を破壊する為に此処に来た‥
意に染まぬならば不要、そして遺物が無ければ稀少種も不要、その覚悟はしていた‥‥ルークには言わなかったが。



「・・・良い判断です遺物・・・」


暫く白と黒の空間がグルグルと巡ったが、遺物は先の空間を私に示した‥
遺物にも生存本能というのがある、私の本気に遺物の方が折れた‥‥まだ分からないが、私は開けた道を進む。


罠ではないかと警戒しながら、私が出た場所は1つの丸い球体がある場所‥
感じる感覚から罠では無いのが分かる、これが遺物の本当の本体、遺物の意思と力の塊だと。



「従い共存を選びましたか‥
こんな私より小さな球体が遺物だったとは、これで世界全てを見、世界全ての自然を司っているとは、誰が思うでしょう?」


私は躊躇い無く球体に触れる‥
その瞬間に入って来る遺物の意思!!



「っっくっ!!
流石に世界中の意思ですかっ!
ですが、これを制御出来ない限り、私に自由は無いんですっっ!!」


入ってくる膨大な情報‥


その中にある私の失った記憶‥


稀少種の血と反応し荒れ狂う力‥



それに負ける気など‥‥無いっ!!!


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