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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
3日‥‥5日‥‥1週間‥‥
時々遺跡が揺れる以外は表面上は普通、元々盟主は賢人に殆ど命を与えない、盟主の癇に触れない限り、盟主は賢人達を無視している、責務だけこなせばそれで良いと。
そんな盟主不在の中、珍しい事に賢人首位の儀式と秩序が全賢人を1つに集めた‥‥勿論自分もだが。
「・・賢人交代のこの時期、盟主が遺物と同調し不在とは‥
もし何かあれは我々‥‥ひいては次の賢人の責任、それだけは避けなければならない」
儀式の発言から始まったこの集まり、要するに盟主不在での不祥事があった場合、自分達や次の賢人に被害が及ばない為。
(保身の為か‥‥
それで盟主の目を逃れられるとでも思っているのか?)
「避けると言っても我々では遺物は言う事を聞かない、不祥事が起こっても黙って見ているしか無いではないか儀式よ」
「分かっているが‥‥数百年の空座の時の間、我々賢人が遺物を制御していた‥
だがその方々は失われ、何があろうとも我々は手出し出来ぬ‥
果たして本当にそうなのだろうか?
制御方は厳存していないのだろうか‥‥暗殺よ??」
成る程ターゲットは自分か、盟主から何か聞いていないかと儀式は考えた。