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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「そういう理由‥‥
盟主ご不在では本部遺跡の守護は薄い、だが何も手は出せない‥‥何も‥‥」
儀式の言葉に門は考え込み沈黙してしまった、後の意見も無く集まりはそこまで、結局は意味は無いものだったが。
(・・・本当に意味が無かった??)
不自然な門と鍵の賢人のあの食い付き、そして儀式に言われて沈黙し、何かを考えているあの雰囲気。
(・・・まさか・・・)
門は知っているのではないか?
銀の盟主が託した書物は、門と鍵の賢人が中央施設に渡し、必要だったら取り出せるのは‥‥門‥‥??
(一番遺物に遠く、それでいて一番本部遺跡に近い‥
隠すには最適‥‥と自分は思う)
探るか門と鍵を?
自分だったら本部遺跡内でも探る事は可能、疑わしきはじゃないが、探る価値はあると思う。
そう考えれば即行動、居城内が寝静まる時間帯を利用し自分は遺物の間へと降りた。
「・・・どうした・・・」
祭壇の前にはハールマン、これが最近のハールマンの定位置。
「・・・話・・・
気になる事が増えた、門と鍵の賢人が1人で此処に来たら‥‥捕まえられるか?
捕まえられないのだったら殺れ、盟主の為に‥‥」
「ご主人様の為‥‥
分かった捕まえられなかったら殺る」
「これが門と鍵の賢人だ」
ポケットから写真を1枚、密かに写した門と鍵が写っている写真をハールマンに渡す。