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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2



図書館内で本を探して歩いている時に、ふと窓の向こうに、馬を離しながらゴロ寝しているルークを見掛けた。



(くすっ‥
あのルークがゴロ寝ですか・・)


連れ出した当初、ルークはあらか様に、戸惑いの表情を浮かべ落ち着かない様子。


本部遺跡しか知らなかった、ルークにしてみれば、明らかな罪的行為‥
私が口止めしたのもあるが、誰にも言わずに本部遺跡を出たのだから。


今は少々変化した‥
僅かだが外を楽しむ心‥それがルークの中に生まれたのだと思う。



(良い傾向ですよ‥
本部遺跡だけが全てでは無いんです‥
Cross selsだけが全てでは無い‥‥)


私もルークも、Cross selsから逃れる事は出来はしないが、自由くらいあって当たり前。


特にルークはまだ子供、今の内に外の世界を体験させてやりたい‥
そんな私には至極珍しい心で、ルークを一緒に連れ出した。



(まあ‥悪くはなかったですね・・・)


窓の向こうのルークを見てそう思う。


どちらも多少の自由は必要不可欠‥
特に何も知らないルークには・・・



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