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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
ハールマンのテリトリーは居城併設の関連施設の一角、居城でも良いと言ったのだが、あの場合が気に入っているらしく居場所を変えない。
それは良いとして、私は着替えとルークの報告と、後は本当に休む為に居室に向かう‥
私だって疲れるものは疲れる、普通の人間より幅は広いとは思うが・・
シャワーで疲れを軽く癒し、何時もの黒服の方に着替え終えてからルークの話を聞く事にした。
「今日はロシアンティーです」
「相変わらず紅茶には拘りますね」
「完全に癖です、今更直りません」
「悪い趣味ではないですよ?
どうせですから中東系の紅茶も覚えませんか、たまには懐かしく飲みたいもの」
差し出された紅茶を一口‥
ルークは私の好みを完全に把握しているので、一番適した濃さと温度で私に差し出す。
「中東系ですか?
チャイとかミントティー??」
「ああチャイもありました、煮出し系の紅茶でミルクと甘いのが特徴‥
ミントティーは逆にミルクは入れず、ハーブか香辛料‥‥どちらも砂糖たっぷりですが」
「流石に良くご存知で‥‥」
「現地で飲みました、本場は更に種類が多岐に渡り選ぶのが楽しかったですね」
「・・えっ?楽しい??」
「感付きましたか?
遺物が記憶を返してくれたので、放浪時期の記憶も感情もはっきり思い出せます」