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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「それは喜ばしい事です、目的を達せられ嬉しく思います」
「ええ‥‥
ついでに言えば、完全に遺物になつかれてしまいましたがね」
「な‥‥‥なつく!?」
ルークもこれは予想外だったようで、ティーポットを持ったまま完全に固まってしまった‥
本当にルークのツボは分かりにくい。
「遺物には明確な意思があります‥
私はそれに接触し説得しただけに過ぎず、選んだのは遺物の意思の方‥
名前が欲しかったようで、アリアンロッドと名付けたら喜んでいましたよ?」
「・・ではあの遺物は、人と同じ感情があり、人と同じく一喜一憂すると‥」
「そうです、おまけに寂しがりで何にでも興味を示す‥
私の記憶が曖昧や無かったのは、アリアンロッドが感情を知りたくて私から記憶を抜いた、これが真実‥‥知る事は知ったのでちゃんと返してくれましたが、同調している間色々と教えても来ました」
「・・遺物って・・」
「感情を知らなかった幼子‥
感情無くただ世界を見管理し記録していた、ですがそれに疑問を感じたんでしょう‥
そこに稀少種が私1人だけしか残らない事に気付き、アリアンロッドは私を取り込む事を画策し、封印されている間に私の記憶を見ていた‥‥ただし感情が欠けた私の記憶です、ですから今回は全てを教えて見たら、しっかりなつかれてしまったよう‥‥ずっとくっ付いて離れませんでした」