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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-



「もう1つ問題はあります‥
ニコライ・グロネンコは何処まで書物の中身を知っているかの問題‥
もしトップが変わる度に書物の内容を口頭で教えているとしたら?
最下層にあるという書物は、中央施設に渡り納められ一度も触れられていない事になります、百の罠を仕掛けてです」


「それは‥‥誰も罠を突破した事が無い、そう言いたいのでしょうか盟主?」


「確率論です‥
書物の中身は多分古語、交代の度に面倒な古語を覚えると思いますかルーク?
私でしたら古語を教えるより、直接伝授する方を選びますね」


「確かに言語を始めから覚えるほど面倒くさいものは無いです‥
となればニコライ・グロネンコを吐かせる方が早い」


「どう‥‥でしょう‥‥」


賢人が遺物を制御するという点では、そのニコライ・グロネンコで十分事足りる‥
だが私を抜きにして遺物を制御するとなれば?
答えは不確定、制御法は私が遺物に封印されているのが大前提、そう私は思う。



「・・・盟主?」


「ニコライが持つ制御法は、私が探しているのと違う可能性がある‥
今までは私が遺物に封印されている事が絶対条件であり、私が遺物に捕まらず制御するものでは無い‥‥やはり書物は必要なんでしょう、さてどうやって書物を奪うかそれが一番頭が痛いところ」


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