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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

「こういうのは昔と変わらない‥」
購入して来たスパイスを密封瓶に入れ替えキッチンに置く、形は少し変われどもキッチン事情というのは昔も今もあまり変わらないよう。
「さあ‥‥数百年ぶりの料理ですか、上手く作れますかね?
キッチンは同じでも、キッチンにある物は変わりましたから」
電気やガスが完全普及し、ガスコンロやオーブン、ミキサーとか一通りは揃っている‥
此処に住むに辺り、無階級達が高級アパートに相応しい物と用意した物。
「料理本も興味深かったですが、先ずは知っている料理でしょう‥
丸鳥の詰め物‥‥王道だと思います」
メインにパスタ、サラダに購入して来たデザート‥
こうして作って見ると、やはりサラダは簡単で、パスタも火加減さえ間違え無ければ普通に作れる。
「オーブンは‥‥難しい‥‥
昔と同じく余熱は必要で、後は温度設定」
こればかりは料理本をチラ見、かなり高温でやるのがコツらしい。
「・・くすっ‥‥
1人だというのに作り過ぎました」
テーブルに並べたら、とてもじゃないが私1人で食べきれる量では無く‥
でも料理をするのは楽しいと来た、余った分はどうしよう?
「味は良いんですけど‥‥
そう、朝ケバブにでも‥」
1人で食べるのは何時もの事、でもその先を考えるのは初めて‥
普通はこうして考えるのだろうか?
まだまだ1人暮らしに興味が尽きない。

