この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

そんな初めてだらけの1人暮らしを満喫していたら、朝比奈悠真が秘密クラブに来るという話が入って来た。
タイミングは逃さずに‥
私はカジュアル過ぎず堅過ぎずの、スーツにノーネクタイをチョイス、Yシャツのボタンを少し多目に開けるのが今時流らしい。
あれから本屋には足しげく通い、ファッション誌や情報誌、無関係そうな本まで購入しては、広場の片隅で読み耽るのが日課になってしまい、1部屋が本で溢れるのではと思うほど。
情報統制という枠が無くなり、出版業界も自由なジャンルで本を出版出来る世の中、私はそれで良いと思う‥
一部禁書扱いもあるが。
「・・こんなものですね・・
服装も時代で此処まで違う」
基本は同じでも、着こなし方が違う、好まれる色や柄が違う‥
これも時代の流れであり、日々進化するもの。
服を着崩しても、身に付ける小物は良い物を選ぶ、これが今の上流階級のあり方‥
私は時代時代で、こうした物を取り入れて来た。
車を使おうかと思ったが止めて、ミュンヘン中心部に当たるマリエン広場へ向かう、この広場の少し先の劇場地下、そこがCross sels中央が作った秘密クラブ。

