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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

劇場自体は一般人でも入れる普通の劇場、だが奥の一角に地下への階段があり、如何にも屈強そうな男性2人が地下の入口を守っている。
「・・・
今日はショーがあると聞きましたが?」
手に持つのは十字を組み合わせたラピスラズリのブローチ、これが秘密クラブ会員の証であり通行書みたいな物。
「確かに‥‥
今日は男女1組ずつショーが行われます、どうぞお楽しみ下さい」
「そうさせて貰いますよ」
屈強な男が地下への扉を開く‥
少し狭い階段を降れば、長い1本の通路と4つか5つに仕切られているショースペース。
「灯りが2つ‥‥
1部屋は女性ばかりですからこちらですか」
手前の女性会員ばかりが集まるスペースを無視し、奥ののスペースに入った。
ショースペースは舞台と会員が見る客席部分から構成され、客席は10人ちょっと入れば一杯程度の広さ‥
そこに用意される食べ物や酒、中にはドラッグなんかも用意されてあり、どうするかはこちらの自由。
(・・・あれが朝比奈悠真・・・)
黒髪黒瞳のアジアン種‥
若くもあり年にも見える不思議な雰囲気、だが不快な感じでは無く、思っていた以上に爽やかな印象を受ける。
此処まで来れば、私自身が確かめるしか無いでしょう‥‥朝比奈悠真という人物を‥‥

