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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

「ああ、私は日本人とのハーフですから、子供の頃に父から日本語を教わりました、どことなく中途半端ですが、日本語は話せます」
それに朝比奈悠真は驚いた顔をする‥
私を見てハーフだと思う者は少ない、全く日本人らしくないとも言う。
「意外だ‥‥独国に来て初めてハーフでも日本人が居るのを見た‥
この国はあまりアジア系は居ない、逆に日本も白人系は少ない、日本ならではなんだろうが日本人以外受け入れられない風習はある、俺は関係無いと思うが世間の目ってのを気にするんだろう」
「ベルリンだったらアジアン系も居るとは思います、地方都市では確かに少ない‥
私も普段はハーフである事を隠して生活すているくらいには、それは日本も同じではないんですか?」
「・・確かになぁ‥‥
人というのは、人と違う事をすると仲間外れという感覚が生まれ、人と同じようにしたいもの‥
あんたの言う通りだよ」
「それが普通では?
個人主義より団体主義、その方が楽であり考えなくて済む‥
それと、あんたは少々‥‥せめてゼクスとでも、コンラートでも良いです」
「いや悪い悪い‥‥
コンラートで良いか?
俺も悠真で良い、ファーストネームで呼ぶのが礼儀なんだろ?」
「・・確か日本は名字呼びと記憶にありますが、良いですよ悠真」

