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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

(流石に不快‥
目的はあれど、見ていて楽しいものでは無いです)
悠真と顔合わせは済ませたのだから、また機会はあると私は席から立ち上がった。
「コンラート?」
「面白味を感じませんので、私は先に失礼します‥
後を楽しんで下さい悠真」
「・・いや俺も我慢出来ん・・
一緒に出るとしようコンラート」
「あなたもですか‥」
「ああ、行こう」
他の客の邪魔にならない程度に移動し、私と悠真はショースペースを出て通路を歩く。
「流石に胸糞悪いな‥
どうだコンラート、気分直しにバーにでも付き合わないか?」
「特に用も無いので構いません、付き合いますよ」
「ついでに‥‥バーでは日本語でな‥
此処の事は秘密なんだろ?」
「そうですね、その方が安全です」
地下から劇場に登り建物を出、またマリエン広場を経由して別の通りにある、悠真が知っているというバーに入った。
「ビアホールでは無くバーとは‥
ミュンヘンはビールが名物だと言うのに‥」
「毎日ビールばかりじゃ飽きる、だからこそこうしたバーがあるんだろう‥
それと日本語‥‥だ」
「これは失礼‥
意味がそぐわない場合は指摘して下さい、幾分話す事すら久しぶりなので‥」
バーの一番隅に座り、ワインとスコッチを注文‥
此処から先は、日本語での会話になる。

