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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー



軽く知識程度には知っている、縄を使い女を綺麗に縛り魅せる‥
確か出来の良い、腕の良いものは作品と呼ぶ‥‥だったと思う。



「緊縛師も縛られる側との信頼関係は必要‥
痕が残ったり、骨が変形する可能性があるんだ、相手がどういったものを望むか、何処まで許すか、それを見極める目は必要だったが、俺はその域に到達する前に緊縛師を止めた」


「・・・何故・・・」


「今の仕事‥‥天文学そして宇宙まで見渡せる、巨大望遠鏡の魅力の方が緊縛師より勝った‥
でも緊縛師だった心も完全には棄て切れ無い、そんな中途半端さで誘われるがままにあのクラブに入ったんだよ」


「縄の魅力ですか、確かに見てみたいものの1つです‥
この国では縛る事はすれ、魅せるという目的では使いません」


これは私でも予想外、先に経歴を調べた筈なのに緊縛師というのは報告には無かった。


どうするべきか・・・



「やはり無いのか‥‥それが知りたかったが理由、あんた‥‥コンラートだったら確かな価値観がありそうそう思った」


「私の価値観など人並みと思います‥
私は客であって調教師では無いので、調教側の本当の心境までは分かりません」


「そりゃそうだ、あれはやって見ないと分からん‥
だがな、ああして見ていたら何人が普通の価値観を持っている?
少なくとも、俺はコンラート以外1人も居ないと判断したんだかな」


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