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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

「・・・・・
少し条件を変えませんか悠真?」
「どうしてだ?」
「私に考えがあるので‥」
ワインとスコッチを追加注文をし、それらが差し出されるまでに頭の整理を付ける‥
あの場所だったら私の自由、本部遺跡に直接関係しない場合だったら、私の独断でも提供は出来る。
ウェイターがワインとスコッチを持って来た、新しいワインに口を付け私は話を再開する事にした。
「・・地図があれば一番楽なんですが、あの一帯の一部であれば話は通す事は出来ます‥
ただし全てとは言いませんし、標高高いアルプスが目的ならば、そこまで行く道も話の範囲内、それだけ厳しい場所なんです」
「いきなりだな、そして話を通せるとは‥
ちょっと待ってくれ」
悠真は手元の紙のコースターを裏返し、その紙に簡単だが目的地の地図を書いていく。
「俺達が気になった場所は此処‥
私有地で正確に何があるかは分からないが、見た目には何も無いそう回答があった」
「・・なるほど・・」
確かに本部遺跡の私有地内だが、そこまで行く道を考えても本部遺跡と関連施設とは関係は無い場所‥
近付かないと契約を交わせば別段支障は無いと私は判断する。
「私有地の所有者と政府の話し合いにはなるでしょうが、橋渡しをする事は出来ます‥
あの場所は石頭が多いですから、知っている者のサポートが無ければ幾ら打診しても無駄な足掻き」

