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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

上司は勿論独国人、これが皆渋い顔をしていた理由‥
誰でも好き好んで裏社会なんかに手を出したくない、出せば殺され兼ねない、早く言えってんだ!
(という事はコンラートは裏社会に繋がりを持つ、だから秘密クラブにも出入りしていた?)
そんな風には見えなかったが、人間見た目だけでは分からん‥
確かCross selsだったか、それが独国の裏社会でコンラートはそれに関係している。
「本契約だ、これで作業を初められるだろう朝比奈?」
「先ずは現地視察からですが‥」
「一部繋がっていない道があるようで、道路整備は向こう側がやってくれるらしい‥
こっちが入れるのはその道路が出来上がった後だ」
「それじゃこっちは資材調達をしてますよ、許可が下りたらすぐに動けるように‥」
「そうして欲しい」
話的にはこれだけ‥
だが立ち入りと土地使用許可が出ただけ儲けもの、まさか趣味が実益に繋がるなんて俺だって思っていなかったさ。
「考えてみれば連絡先すら聞いていなかった、俺もつくづく馬鹿な事をやってんな」
冗談半分本気半分、酒の席だっただけに俺はその程度の気持ちで、別れる時にコンラートの連絡先も聞かなく別れた。
こんな本気だったら聞いておくべきだった‥‥ちくしょう!!

