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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
人間のおおよその年齢や、病気の有無‥
そんな事を簡単に把握出来るのが、私の能力の1つ‥最悪治す事も‥‥
過去に私のこの力を求め、当時の王や権力者がCross selsにやって来ては、仮染めの治療や延命の嘆願を迫った。
幾ら治療や延命を施しても、寿命が伸びる訳では無い‥
だが人間は、私という存在故に、不老不死が得られると勘違いする。
私のような稀少種か、それに準じる者でなければ、不老不死なんて人と外れる存在には、成れやしないのに・・・
そんな古い事を考えている内に、馬車は娼館に到着。
「少し待って居なさい」
「畏まりました」
ルークを置いて、私1人で娼館の中へ‥
向こうとの話の末、数名の女性の中から1人選ぶ事になった。
「どれもお話通りの子ですよ‥後はお好みかしら?」
並んでいるのは5人の女性、確かに上流階級向けの娼館だけあって、女性の質は良い。
コツコツと靴音を立て、私は並んでいる女性の前を歩く‥
・・・調べる為に・・・