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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2



「・・・
初めの女性は約束の年齢とは違いますね、既に20才を超えている‥
ただ見目が幼いというだけ・・」


「!!
・・・・・・」


見抜く目を持った私の言葉に、初めの女性は俯いてしまう。



「次は・・
年は合っていますが少々痩せ過ぎ、何か病気でも持っていますか?」


「・・・・・」


やれやれ、悪い方の予想が当たるとは‥
上流階級も行為に及ぶ女性に対しては、さして詮索はしないらしい。


3人目も若作りなだけ、残る4番目と5番目の女性だけが、全ての条件に合っていた。



「どちらの女性を選びましょうかね・・」


「お目が高過ぎますわ旦那様‥
その2人は、どちらも極上品ですのに‥‥」


「たかが1貴族の私如きには、出したくない商品だと?」


「いえいえそんな事は・・・」


あらか様に不服そうな女主人に牽制を入れ、私は残る2人をじっくり見分。


ルークの初めての相手くらい、極力普通の女性を用意してやりたい‥
多分‥普通に行為に及べるのは今の内だけ‥‥


目指す道がどうであれ、私の近くに居るのであれば、誘惑や暗躍は必要不可欠になって来るのは確か。



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