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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

ほどよく様子を見、私はまたミュンヘンへと赴き、気ままなアパート生活をしながら図書館通い。
悠真とは会っていない、敢えて会う事をしない‥
それはあの観測所建設に集中させる為で、SMクラブにも顔を出さず山に隠っているよう、行動したら没頭するタイプのようだ悠真は。
「はぁ‥‥
これは私でも分かりにくいです」
私の方は、この期間を利用し図書館に籠り、近代天文学と最新コンピューターというものを習得中‥
これがなかなかに難しく、特にインターネットという最新技術は私でも難解。
「本当に世界中にネットワークが可能なんですかね?
ただ観測所から居城へのラインは可能のようです、逆に言えば居城の方から観測所を制御可能、それだけは言える」
今主流の自動車電話と似ていて非なる物、そしてもっと高度な物‥
一番研究開発が盛んなのが米露‥‥やはり争い利を得ようとするのを止める気は無いんだろう。
「そういえば月にロケットを打ち上げ着地させようと、どちらも必死だとか‥
何時になれば平和な世が来るのか‥‥当分無理なんでしょう」
ペラッとページを捲りため息1つ‥
米露冷戦が終わらない限り本当の平和は来ない、そして独国も戦争の爪痕から脱出出来ず。
「・・考えて見れば日本も敗戦国、どう復興しているのか気になります」
独国以上に被害があり、アメリカがテストと言わんばかりに原爆を投下した国‥
そのアメリカが日本を仕切るという事実。

