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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

「あれが見たいが、交換条件だった筈‥
その割には来ないな?」
「慌てても何の特もありませんので‥
それに私にもやる事はあります」
「起業家だったなコンラート?
どんな仕事なんだか興味はある」
さて、なんて答えるべきか‥
本当の事は言えない、昔だったら元貴族で詮索される事はすくなかったが、今はそうもいかない‥‥貴族自体に意味が無くなってしまっているが故に。
「どう言えば良いんでしょう‥
今回のように仲介するのも仕事の内であり、その気になればどんな国にでも顔が利く‥
固定した社を持つより、独国内を自由に歩き繋ぐ‥‥色々な物や人を、それが私の仕事ですよ」
「本当に顔が広そうだ‥
此処じゃ介入しにくい場所まで介入出来る」
「・・・
外に出ませんか悠真?
話的に流石に不味いですので‥」
「・・・ああ・・・」
この場でCross selsの名など出されたら都合が悪い‥
知っていても沈黙、それがミュンヘンのルール。
図書館から外には出たが行き先に困った、話が話だけに下手な場所では話せない‥
となれば行く場所は限られる。
「・・私が住んでいるマンションが近くなので、そこで良いでしょうか悠真?」
「外で話したく無いか‥
良いぞコンラートのマンションで」
「では行きましょう、歩いて5分以内です」

