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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

「その彼を信用している、そう感じる」
「信用していますよ、ずっと一緒でしたし‥
初めは後ろを付いて回る鬱陶しい子供‥‥そんな認識だったのに、何時の間にか一緒に居るのが当たり前になって、そして彼は海外に旅立って行った‥
もう10年になります」
「やっぱり寂しくないのか?」
「1人で居る事が?
それとも彼が居ない事が?
・・・私にも目的があるんです、その為に離れているのであれば寂しくは無い、きっと彼は必死でしょうから」
話すだけ話して紅茶を一口‥
考えてみれば、盟主の責務以外でこうして長々と話している事自体久しぶりだという事に気が付いた。
「・・その割りには複雑な顔だ・・」
「さあ‥‥どうでしょう?
私の事より悠真の話を聞きますよ‥
色々知りたい事がある‥‥何故繋ぎが取れたかでしょう??」
話の本題‥‥何故急に許可が降りたのか、私がどう繋ぎを付けたのか他、聞かれる事の予想くらいは付く。
「何処から聞いたら良いんだか‥
一番はあれだ、あんな酒の席の戯言だけで本気で動く気になった?」
「・・私の目的に近い事だったので、手を貸す気になった‥
酒の席でも話は話、私はそこまで酒に弱くは無いので殆ど素面だったんです‥
だから繋ぎと打診をしました‥‥Cross selsに、話が分かりそうな人物に悠真の話をした、これが事実」
「タブーじゃ無いのかその話は?」

