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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
こうして比べて見ると、最後の女性が一番男性慣れしていない雰囲気。
「貴女の名は?」
「パウリーネと申します」
「ではパウリーネ貴女にしましょう‥良いですね?」
決定権は彼女には無いであろう、私はチラリと渋い顔をしている女主人を見た。
「旦那様、その子はさる大物様がお気に召している子‥
その子を外に出すとなれば、それなりの‥‥」
「金ですか?
そうですね‥彼女の場合、金よりもこれが良いでしょう・・」
ポケットから取り出したのは、純金のネックレス‥
その真ん中には、スターサファイアが輝いている。
「偽物か本物か鑑定して頂いて結構‥
本物なら、どれくらいの価値か‥分かりますね?」
「も‥勿論‥
直ぐに鑑定士を手配しますわ」
あのクラスの宝石など、私には大した物では無いが、世界的に言えばプリンセス級の貴婦人が、身に着けるような代物。
こんな物は、本部遺跡の地下に飽きる程ある‥
全てが貢ぎ物‥歴代の盟主へ、世界中の王や貴族、権力者達が差し出した物に過ぎない。
そして私が自由に出来る物でもあり、賢人でも手が出せない‥
今の盟主は私、宝物庫の中の金銀財宝の所有権は私にあるのだから。