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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー
「妊娠‥‥それでも奥様を独国に?」
「置いて来る気にならなくて、一緒に連れて来てしまった‥
だが独国語が上手い訳でも無く外にもあまり馴染めない、今は本当に連れて来たのが良かったのか少し悩んでいる」
「・・それは・・」
「図々しい願いなんだが‥
コンラートだったら、妻と話が合うんじゃないか‥‥そう思った」
「私が?
日本語を話せるだけで日本を知らないのにですか??」
「ハーフなんだろ?
何処か日本らしさがある、俺はそう思った‥
日本を知らなければ知れば良い、余裕のある妻だったら色々教えてくれるさ」
「・・はあ・・日本の事・・」
この話がきっかけで私は悠真の妻と会う事になり、悠真とは違い素朴な日本人それが一番始めに会った印象‥
とは言え、悠真より日本の話が面白く、私は暇を作っては会いに行くという交流が増えた・・・
「なんだ今日はこっちかコンラート?」
「見に来ると言った筈です‥
それに奥様は妊娠8ヶ月目、あまり無理はさせられないでしょう、無茶な事ばかり言いますね悠真は‥」
今日は観測所まで上がって来た‥
正式運用はまだ先だが、巨大望遠鏡が入り観測所らしくは見えて来ている。
「来てもなぁ‥
この望遠鏡はPCに繋がないと見えない仕組み、このまま見れれば少しは楽しんで貰えるんだが‥
ああ、妻の方は悪いな気を使って貰って、日本の食材を沢山貰ったと喜んでいた」